音楽史トライアル(中世)

世俗音楽の担い手たち その1

10世紀頃に旅回りの学生や芸人たちがヨーロッパ各地を巡り、主にラテン語で世俗的な歌を歌った。彼らはと呼ばれる。その後12世紀から13世紀末にかけて俗語で世俗歌曲を歌う人たちが出てくる。

その中で村から村、城から城を渡り歩き、踊りや曲芸、歌や楽器の演奏を披露した旅芸人のことをという。また、南仏では貴族や騎士階級の人たちが南仏のオック語で詩作し、愛の歌や十字軍精神の歌を歌った。

こうした歌人たちはと呼ばれ、彼らに影響されて北フランスで活躍した人々をトルヴェールという。