音楽史トライアル(現代)

湯浅譲二

湯浅譲二(1929~)は、慶應義塾大学で医学を学んでいたが、中退してほぼ独学で作曲を学んだ。1951年からは武満徹らとともにというグループに参加し、前衛的な音楽家、美術家、詩人らとともに活動した。1960年代には、《プロジェクション・エセムプラスティック》(1964)などのを発表した。1970年代に入ると、音響そのものの運動に焦点をあてた作品を創作するようになり、その代表的な作品として、1972年に初演されたオーケストラのためのを挙げることができる。