音楽史トライアル(古典派)

ベートーヴェン その6

ベートーヴェンはピアノのための変奏曲を生涯にわたって数多く作曲している。他の作曲家のオペラなどの音楽を主題とした変奏曲も多いが、後年になると自作主題に基づくものも増えている。そのなかで、《自作主題による15の変奏曲とフーガ op.35》は、彼のバレエ音楽ので初めて使われ、そしてのちには交響曲の第4楽章でも引用された音楽が用いられている。

彼の最後の変奏曲であるop.120は、楽譜出版社を経営していたが作曲したワルツに基づいているが、ベートーヴェンの変奏技法の真髄を示した作品だと言える。