音楽史トライアル(近代)

マーラー その3

マーラーの《交響曲第10番》は、未完成のままに残されたが、もともとの交響曲として構想されていた。マーラーは、1910年7月ごろからこの作品に取りかかっていたが、精神分析学者のの治療を受けた8月を境に作曲をやめてしまったと言われる。

マーラーの死後、第10交響曲を演奏可能とするためにさまざまな補筆版が生まれたが、1960年から1989年にかけて補筆完成版に取り組んだのが、イギリスの音楽学者である。