楽典クラシック系INDEX

音名(おんめい)p2

イタリア語

それでは、それぞれの国の言葉で、音名を見ていきましょう。 まずは、イタリア語から。

 

Do Re Mi Fa Sol La Si

 

 

ファ

 

幹音と派生音

シャープ、フラットの付いていない音を幹音(かんおん)といい、臨時記号(りんじきごう)や調号(ちょうごう)によって変化させられた音を派生音(はせいおん)といいます。

上の譜例は幹音です。「幹音は白鍵」と覚えると分かりやすいのですが、Mi を半音高めても(Mi#)「白鍵」 のため正確ではありません。Mi# は、派生音です。

イタリア語での派生音は

シャープで半音高められると、diesis(ディエージス)を付ける。

 

 Do を半音高めたら Do diesis ↓ 


フラットで半音低められると、bemolle(ベモッレ)を付ける。

 Mi を半音低めたら Mi bemolle  ↓  


ダブルシャープで2半音高められると、doppio diesis(ドッピオ ディエージス)を付ける。

 Sol を2半音高めたら Sol doppio diesis  ↓  


ダブルフラットで2半音低められると、doppio bemolle(ドッピオ ベモッレ)を付ける。

 Si を2半音低めたら Si doppio bemolle  ↓  

イタリア語の音名は

「ドレミ」 と歌いやすいので、ソルフェージュや視唱の訓練で、もっともよく用いられています。

イタリア語の臨時記号の名称は、日本ではあまり用いられていません。日本では、「ド シャープ」 などと、英語を混ぜて使っているのが普通になっています。

異名同音について

理論上、Mi を半音高めた音(Mi diesis)と Fa は、違う音として扱われます。

ただし、ピアノの鍵盤などでは同じ音となるために、異名同音(いめいどうおん)と言います。同じく、Sol doppio diesis と La も異名同音で、違う音と考えます。

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