ジャズのための基礎講座 > コード p.1 コードの種類

コードというのは2つ以上の音が同時に鳴っているものを指します。

3和音や4和音のような一般的なものもコードであり、複数の不協音程を含んだもの、また音の数の少ないものもコードです。

譜例1

一般的なコード

不協音程を含む

2音のコード

一般的にリードシート(メロディーとコードネームの譜面)でみられるコードは次の5種類の3和音と8種類の4和音です。

コードの構成音は下から、ルート(根音)3rd (3度)、5th(5度)、7th(7度)と表されます。

譜例2

コードネーム

コードを表すコードネームにはいくつか種類があります。

1つのコードについて複数の表記の仕方がある場合もあります。

これは地域、国によっても多少違うため、最初のうちは、譜面を見るたびに違うコードネームがあって戸惑う場合もあるかもしれません。

コードネームの表記は各ミュージシャンがそれぞれ自分が正しいと思う表記をする傾向があるために、コードを学ぶ場合はこのような違う表記の仕方を覚えていく必要があります。

以下がその表記の代表的なものです。ほとんどの譜面にはこのうちのいずれかの表記が使われていますが、これ以外の表記の仕方をする場合もあることも理解してください。

譜例3

この他に注意したいのは、Minor 7th (b5)というコードです。

このコードはルート、3rd、5thがディミニッシュコードと同一です。

そのため、別名ハーフディミニッシュとも呼ばれ、ディミニッシュの表記の一つである丸に「半分(ハーフ)」という意味合いで斜線を入れる場合があります。

譜例4