このようにコードネームで書かれたリードシートをコード楽器で演奏する際は転回形を用いるとスムーズな動きが得られます。
ルート(根音)が一番下にある形をルートポジション(基本形)と呼び、その形から最低音を一番上に移動すると、それぞれ第一転回形、第二転回形、第三転回形になります。
全てのコードを基本形で演奏するとコードごとに跳躍してしまいますが、転回形を混ぜることにより、音の流れも、また演奏においてもスムーズな動きがうまれます。
このようにコードをできるだけ近くのポジションで演奏してくことをVoice Leadingといいます。
Dominant 7thのコードを日本では7thコードと呼ぶ場合がほとんどですが、正確には、この名称は正しくありません。
Triad(3和音)に対して、7th Chordは英語では、4つの構成音からなる全ての「4和音」を総称します。
つまりMajor 7th, Minor 7th ,Dominant 7th,等上記の全ての4和音が7th Chordなのです。
日本でいうDominant 7thだけを7th Chordと呼ぶのは、いわゆる「俗称」と理解してください。